第17話 「自分からの申込み」
今までお見合いをした方は二人
いずれも、お相手の方からのお申し込みだった。
お見合い成立には、
「自分から申込みをして受けてもらう」「お相手からの申込みを受ける」
という2つのパターンがある。
今までどちらかと言えば、受け身のことが多く
でも途中で、なんかしっくりこない…という気持ちになることも
たびたびあった。そして今回もその気持ちが心のどこかにあることを
カウンセラーさんに伝えると「だったら、会ってみたい人に自分からお申込みしたらいいよ」
という答えが返ってきた。
そこで早速スマホの画面を開き、お相手を選ぶことから始めてみる。
条件を入れて検索をするのだが、、、何で検索をしようか?
まずは年齢、自分が今55歳だから10歳くらいの幅を持たせて45~55歳
あとは…自分が東京在住だから、東京の他に神奈川、千葉、埼玉…
とりあえずこのくらいで一度検索をしてみる。
おーーー! 何と該当者は約1500人と出た
さすがに多いので、キーワード検索で趣味を入力してみる。
ここで趣味のキーワードを入れたのは、カウンセラーさんからの「共通の趣味があると
お見合いの時とかにも話が繋がるよ」というアドバイスを思い出したからだ。
趣味の「御朱印集め」で入れてみると30人くらいに絞れたが
30人を片っ端から申し込み…というわけにはいかない
ここからは写真、プロフィールをじっくりと見ながら5人くらいを選んでいく。
明るくて優しそうな人がいいけど…
自分が会いたいと思える「何となくピンとくる人」…これは、とても重要だと思う。
カウンセラーさんの話によると、例えば20人に申込みをして実際に受けて
もらえるのは1人か2人…よほど条件のいい人は別なんだろうけれど
正直なところこの確率の低さには驚いた。
ちなみに申込みの有効期限は10日間。
10日経つと自動的に流れるルールになってはいるものの
YesでもNoでも、なるべく早くお返事をするのが礼儀ではないかと思う
もし自分が申し込むほうの立場だとしたら、、、
すぐにOKの返事がきたらかなり嬉しい、早く会いたいなと思う
OKの返事ではあるものの締切ギリギリだとしたら、ちょっとテンションは下がるだろうし
もしかしたら他のお見合いが進んでいて、そちらの方に既に気持ちが傾いているかもしれない
また、お断りの返事ならなおのこと、変に引っ張らずにすぐにもらえたほうが
また気持ちを切り替えて次のお相手を探すことができる
だから、どちらのお返事だとしても早いほうがいい
なんの返事もしないまま待たせしてしまうのでは、お相手の貴重な時間を奪うことになる
お相手の方に失礼になってしまう
「常に相手の立場に立って考えること」それが婚活が上手くいくコツだと
カウンセラーさんが言っていた
「もし自分が逆の立場だったらどうしてほしいか」
常にそう考えれば、自ずとやるべきことが見えてくる。判断に困る、ということがなくなる
そんなことを思いながら、まずは1人でもいいから受けてくれるといいな…と
密かに願っている自分だった。
story by 桜結