第19話「申し受けからのお見合い」

自分の婚活は、そんなに長い方ではないけれど
今まで2回お見合いをして、お断りをされるもの
お断りをするのも両方経験をした。

2回のお見合いで、両方経験ができるのはよかったとも
思うが、やはり落ち込むし心は傷む。

自分からもお申し込みをしているけれどなかなかいい返事はもらえない。
正直、相談所のシステムをよく知らないでいるときは
お申し込みをすれば、お見合いができると思っていた。


ところが現実は、そんなに甘くはなく週に5人ずつお申し込みをすること4回
そろそろ1ヶ月が経とうとしているが、いまだに申し受けはされていない。

またあらたに、お相手選びをしようか…と思っていたころ
待ちに待ったOKの返事が来た。

おーーー! ついに来たか!


お相手は、40代なかばで写真を見る限りでは落ち着いた感じの人
早速お見合いの設定をしてもらい、次の週末にお会いすることになった。

そして当日。


お見合いも3回目になると、それなりに慣れてきて最初よりは緊張もしなくなる
気を引き締めて、でも気は遣いすぎずいつも通りで
いってみよう…そんなことを考えているうちにお相手の方が入ってきた


写真で見るのとそう変わらず、地味目で落ち着いていて自分としてはいい感じ。

席に案内をして飲み物を注文した後、あらためてご挨拶、会話も自然と始まり
仕事の話から趣味の御朱印集めの話になった。

自分は、歴史好きで神社に祀ることに興味があること、神社の神聖な空気が好きで
神社巡りをしていることを話したが、お相手の方は少し違っていたようだ。


彼女は占いが大好きで、パワースポットと言われている所に興味があり、そういう所を
巡って御朱印集めをしているそうで、これには意外で驚いた。

見た目は落ち着いていて地味目だけど、案外中身は違うのかも、ちょっとそんなことも
頭をよぎったが、会話が途切れることはなく、ごくごく普通にお見合いは終了。

お相手の方をお見送りしてから、カウンセラーさんに報告をするまでの間
一人で振り返りをして考えてみる。

会話は順調だったが、時々感じたジェネレーションギャップや違和感、
年齢差だけでなく、育った環境も違えば価値観も違うし、それは仕方がないこと…
次に会った時には、また違っているかもしれないし今日だけではわからない、
自分としては様子を見たい…カウンセラーさんにそう言おう。

また、あれこれと考えだしてしまう前に報告を済ませ
自分からお申し込みをした初めてのお見合いは終了した。

story by 桜結